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箱庭

IKEAで過ごす休日

改正都市計画法が施工される。
「1万平方m超の大型店、郊外進出禁止 規制緩和を転換へ」
という動きであり、中心都市の空洞化、郊外地域での
大規模商業施設の出店の抑制など様々な目論見が垣間見える。

そんな状況の中、一度、日本から撤退したIKEAが再出店したのが、
今年の4月。
シンガポールに住んでいた頃には御世話になり、
学生の頃には日経ビジネスの特集記事で興味を惹かれ、
そして今日、休日を車で片道1時間半の道を走る。

国際展開している欧米系の大手流通小売にとってアジアは鬼門だ。
ウォルマートもカルフールも鳴り物入りでアジアへ出店しているにも拘らず、
飛ばず鳴かずで結局は撤退、売却の道を辿っている。
失敗している理由として見られるのは欧米式の世界標準のオペレーションが
アジアにおいて通用しないことにある。大きい、大味、大量、大雑把なのだ。
規模の経済性って見ると確かに安いのだが、繊細さにかける。
アジアというか消費者の求めるのは安くていいものだが、
欧米ではそれに大きい、アジアでは小ささも重要ではなかろうかと思う。

で、そんな中、ザウス跡地(4万平方m)ららぽーと近くに出店したのが
IKEAである。出店以来、連日の満員御礼で大繁盛らしいこの家具屋は
冒頭にも書いたように以前に日本にやってきている。
当時の記事を脳内で思い出してみると、
日本の市場とIKEA式がマッチしなかったという内容だったと思う。
日本は当時バブル真っ盛り、DIYやノックダウン式の家具がメジャーでなく、
高級品の家具が売れて、北欧式のインテリアもまだ流行していなかった。
その状況でららぽーとに出店したIKEAの敷面積は3000平方m。
強みである大量陳列も見せる楽しみも強調できなかった。
当時の商品を僕は見たことがないのでなんともいえないけどね。
当時の記事、もう4年前だろうか?には日本への出店する見込みはまだない、
見たいなことが書いてあったと思う。

ところが今回、綿密な市場調査と自己の強みを活かした出店をしたらしい。
IKEA船橋では店の広さやセルフサービスの販売方法など、
世界共通のイケア流をそのまま取り入れることにこだわったという。
しかし、唐突だ。唐突の出店は冒頭の改正都市計画法が原因にあると思う。
実は撤退後からIKEAは日本の市場をずっと観察していたのだと思う。
日本で成功すれば、アジアでも成功できると言われるような市場だし、
世界制覇を目指すのであれば、アジア圏も支配下にしたいところ。
一度失敗しているので、改善しやすいというのもあり、
再出店を計画していたのではないか?
じゃないと、関係のない時期に日経が特集記事を作るはずない。
(当時は国際サミット関連でグローバルビジネスの是非が流行していた時期)
で、改正都市計画法が導入されれば参入障壁が一気に押し上げられる。
ので、急遽、出店したのが実情ではなかろうかと個人的に思う。

そのせいかは知らんが順風満帆に見えて色々問題は発生している。
例えば物流の問題。顧客自ら商品を持ち帰り、
組み立ても顧客が行なうことを前提に製品単価を下げてるビジネスモデルだが、
日本の車はサイズが小さいのもあり、持ち帰り客が少ない。
で、見積もりよりもはるかに多い来客数と、距離で一律の宅配料金システムが、
一気買いを誘発して、その結果、宅配ミスを連発させているという。
一緒に行った友人もベッドを買うのをそれで諦めている。
「こっから宅配すると6000円かかるからなー」とのこと。
このときにこの郵送ミスについてはなにも教えなかったことは秘密。

まあ、そんな事前知識を引っさげて(朝の五時に目が醒めて暇だったからね)
複数の選択肢(ニトリにいくとか海とかプールとか)を蹴って、
先月もいこうと画策して失敗していたので行きたかったこともあり、
その前日のTVでららぽーととIKEAをとり上げていたので神の啓示か?
と確信したのでIKEAに行くことに大決定!
「じゃあ、行こうか」「は、どこに?」「IKEA」「どこにいけあ?」
「いや、アイケヤね」・・・というやり取りもあったさ。
日本ではイケヤ表記なのは何故だろうか?

開店と同時に入店したにも関わらずに駐車場はほぼ満車。
すげーぜ、千葉県民。ららぽーとも満車だしな。暇なのか?
すでに中は結構な人だかり。家具、雑貨好きの自分としてはいつきても楽しい。
特にこの実際の生活環境を想像して組まれたルームセット。
だが、僕はカントリー調な家具が少し苦手だったりもする。
しかし、陳列されているものが全て買えるのは貴重なことではないか?
そして何より驚いたのが、家具の背が低いように感じられたこと。
・・・僕も成長したんだなぁと何故か感慨深く思った。
それとも日本仕様にしてあったのだろうか?

「めちゃくちゃ安くない?」
「そりゃ、家具で最初にSPAに取り組んだからでしょ。
家具も作る材木屋みたいなもんですよ。SCMってやつですなー。」
「デザインもいいしな」
「そっすね、この1万円の机、似たようなの10万位ですね。
日本の家具が高すぎなんですよ。」
少し驚いたのが、日本では少し値が上がると思っていたのが、
シンガポールで見たのと同じような値段だったことだろうか。
「一物一価ってやつだねー」と微妙に意味の異なる単語を呟きながら物色。
見て楽しむというのはこういうことだろう。
コスコに相通じるものがあり、買物は楽しいのだと改めて思う。

「腹減ったなー」「食べます?名物の肉団子。品数が異常にすくないっすよ」
いつも思うのだけど、なぜカフェテリアの品数を増やさないのか。
サーモン、肉団子、ハム・・・はじめてみたぞカレーと中華丼!日本仕様か?
サンドイッチの類も自分が好きじゃないから最近まで気付かんかったし。
「おっちゃん、肉団子2つつけて」「ままー、引き込まれる」
「まるで人間がゴミのようだ」とラピュタのネタを絡めつつ行列に並ぶ。
いつ食べても懐かしい味のする肉団子だのう。
食事を終えて、一階へいく。
「わー、食器がたくさんあるなりー。」ふらふらと吸い込まれる僕。
「この素材は果たして本当に硝子なのだろうか・・・。」
「ちーん、あの壷はいい壷だ。」などと呟く。
終わり付近に展示が終わった商品のアウトレットが陳列される。
欲しいのが幾つかあったが、近日、引っ越すので断念。

そんなこんなで楽しい一日だった。また来たい。
横浜に9月に出来るらしいのでそちらに行こうかな。
by nero_the_fallen | 2006-08-14 13:00
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